プロショップ タカムラ製作所を母体とした
自転車クラブチーム「ラバネロ」
クラブチーム「ラバネロ」は、プロショップ タカムラ製作所を母体とし、店主の高村精一が監督を務める自転車クラブチームです。チーム名のラバネロ(Ravanello)は、イタリア語で「はつか大根」という意味。東京都練馬区を拠点とするチームなので、名物「練馬大根」にちなみ、「ラバネロ」とつけました。
ラバネロの中でも本格的なレースに参戦する選手たちはレーシングチーム「スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ」として活動しています。チーム名にあるスミタは光学ガラスのトップメーカーであり、メインスポンサーの「株式会社住田光学ガラス」、またエイダイは、住宅や不動産を手がける「株式会社 永大」、そしてパールイズミは自転車ウェアの総合メーカー「株式会社 パールイズミ」です。
チームの生い立ち
昭和49年9月、タカムラサイクル(当時)内に発足した「高村サイクルチーム」が、チームラバネロの前身に当たります。そもそもはサイクリング のチームだったラバネロですが、店主の高村精一が学生時代にトラック選手だった事から、トラック競技を始める若いクラブ員が少しずつ出てきました。その中から、全日本選手権に勝つような選手も出てきました。当時はまだ国内のロードレースが少なかったこともあり、トラック競技を中心にレース活動を行っていました。
本格的にロードレースに参戦するようになったのは1990年以降です。それまで単発的に出場していたラバネロですが、やはり機材や移動宿泊費などの費用を全額自己負担し、年間を通してロードレースに参戦することに限界を感じ、更なるレベルアップの為にもレース活動を援助してくれるスポンサーを探すこととなりました。
こうして、1991年より、チームのトップ選手は「アートネイチャーラバネロ」として、本格的にロードレースへの参戦を開始しました。これが現在のチームの原形となり「アコムラバネロ」を経て、現在の「スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ」となります。チーム名になっている企業だけでなく、機材や食品、選手のケアなど様々な形で、多くの方々にチームの活動を援助していただき、活動しています。
ロードレース、トラック、クリテリウム、
多彩な自転車競技にチャレンジする
選手をサポートします
チームの特徴
ラバネロは発足当時よりクラブチームとして活動してきました。多くの方々によって支えられ、発足から50年となります。国内の自転車競技シーンにおいて、もっとも長くトップクラスの力を維持しているクラブチームではないでしょうか。
ラバネロが他のチームと大きく違う特徴の一つが、監督自ら作ったフレームを選手たちが使用している事です。近年の自転車界ではカーボンフレームが主流の中、ラバネロの選手たちのほとんどが体に合ったクロモリ(鉄)のフレームを使用し、活躍をみせています。
また選手の育成においては、ロード選手コース、トラック選手コースと区別せず、ロードとトラックの両方を同じくらいの比重で練習し、総合的な強さを身につけます。それにより、スタミナ、スプリント力などの体力面だけでなく、それぞれのレースを経験する事でレースセンスや技術なども磨かれます。
現在ラバネロでは、若手選手の育成に特に力を入れています。世界選手権大会、オリンピックへの出場などを目標としています。また、日本の自転車界発展のためにも世界に通用する選手育成を進めていきます。